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旗本退屈男の購書録
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本屋巡りと新刊の衝動買いが唯一の日課。

独断と偏見で購入する新刊書籍は数あれど、世間の注目筋とはちょっと傾向が違うのはなぜ?新刊購入の手引きにしようなどと思っては無駄ですよ。役に立つなどとはこれっぽっちも考えていないし、おまけにベストセラーに背を向けて買い続けているのだから。読んでも絶対タメにはならないこと間違いなし。

本を買うこと以外で好きなもの、と言ってもTV・ネット観戦だがフットボール、自転車ロードレース、将棋などなど。

バルサを応援しているのでこのブログページの色もバルサカラーにしてみた。
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大逆転で佐藤九段連勝、王将戦第二局

2012/01/27 22:05
王将戦第二局は、終盤まさかの大逆転劇で挑戦者佐藤九段が勝利し、対戦成績を2勝0敗とした。

久保王将の先手で始まった本局は、序盤から緊張感のある戦いで久保王将の作戦が功を奏し自玉は堅く囲いつつも佐藤の陣形はばらばらと云う具合で封じ手の当りでは明らかに久保王将優位という展開。もっともGPS将棋で見ると見た目ほどは形勢に大きな差はついていなかったのだが。

二日目に入り初日のリードを更に拡げるように久保の大駒である飛車・角が佐藤陣に成り込みを果たし、佐藤も△1九馬と成り込むもいかにも窮屈でこれ以上の働きができない状況。久保は午後には更に攻めを続け、いよいよ寄せに入ると、解説陣もはっきりと久保優勢の判断。如何にも苦しい佐藤だが、玉の早逃げで何とかかわして防戦に徹する。GPS将棋の形勢判断ではここらでは久保優性で1000点台のスコアが出ている。流石にこれでは佐藤が苦しいだろう。

いよいよ90手を超え、最終局面となるがここで佐藤が苦しいながらも嫌らしく92手目△6九香成、△96手目に3四玉と攪乱すると久保が▲9七銀、▲2六桂と疑問手を指したことで局面が大きく転換することとなる。解説陣も勝負は判らないと言い出し、GPSも先手久保の+1500からいきなりマイナス、即ち佐藤優勢に転換。そして一端狂った歯車は更に勢いを増し何時の間にやら佐藤勝勢になり、ついに124手で佐藤挑戦者の勝ち。

勝負ありかと思われた最終盤、しかも持ち時間は殆ど無くなっていてどうにもこうにも成らないと思われていた佐藤が大逆転で勝利というのだから判らない。いやぁ、久しぶりに大逆転の将棋で最後は興奮した。

 村山斉 「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」(集英社、2012/01)


宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)
集英社インターナショナル
村山 斉

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遂に出た、「ウィンター・ホリデー」

2012/01/26 15:58
いやぁ、待ちに待った坂木司の「ワーキング・ホリデー」の続篇が遂に出た!

元ヤンキーで今ホストの男のところへある日突然に身に覚えのない小学生が「お父さん」と言って訪ねて来る。そこから一緒に暮らしだし、ホストでは子供の夜が心配ということで、ホストから宅配屋に転職。小学生はこまっしゃくれていて、礼儀は正しいし、家事全般何でもござれ。果たして二人の生活はどうなるのか。と、いうのが前作の粗筋だが、果たしてまた二人のどういった生活が始まるのか興味深々だ。

個人的には坂木の最高傑作と思っていた「ワーキング・ホリデー」だが、なかなか続篇が出ないので、もうひょっとして坂木はこの物語の続きを書くことは無いのか、とまで思ったのだが出てくれて本当に嬉しい。しかも今度は少しばかり前作よりも厚めの本だし、すぐに読みだしたいのだが、待望の続篇だし大事に取っておいてある。

今朝は早起きしてコパのバルサ対マドリを見ていた。試合開始からマドリの前プレスが効き、何時ものようにボールを回せず、逆に何度も決定機を作られ何時知ってんしてもおかしくない前半。それが終了間際のメッシの中央突破のドリブルでディフェンスを引き付け最後に左に出したところにペドロがズドンと決め先制。更にFKからのこぼれ球をアウベスがロングシュート!これで2−0と一気に形勢逆転。もう決まったという感じで出掛ける用意をしていたら何とそこから2失点で同点。残りの20分は、本当にはらはらしたが何とか逃げ切りこれでコパは合計4−3で勝ち抜け。

此れまでのペップ・バルサの対マドリ戦では最も危ない戦いだったような気がする。マドリの前プレスも何時もは20分もすれば落ち着くところだが今日はそれが途切れず続き、ボールを落ち着けられない。相手のプレスもあったにせよ、バルサとしては90分間本当に苦しかった。前半のリードで気を許したところもあったのかも知れないが、総攻撃体制のマドリはやっぱり手強いということを認識したゲームだった。リーガも気を引き締めてかからないとタイトルを取り逃がすかも知れないな、と思わせたゲームとも言える。

 坂木司 「ウィンター・ホリデー」(文藝春秋、2012/01)


ウィンター・ホリデー
文藝春秋
坂木 司

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Barca快勝!白組のゴタゴタは続く・・・・

2012/01/23 15:27
白組を先日のコパで苦しめたマラガ相手で、プジョール・チャビ・セスクを外したと聞くと若干の心配をしたバルサだがそれは杞憂にすぎないものであった。メッシが久しぶりというか今季初のハットトリックで4−1と快勝。

コパでのペペの悪行に流石のマドリ・メディアも今回ばかりは非難の嵐のようだし、更には試合翌日の練習でプルケーニョとラモスが口論!などという記事を読むにつけ、いよいよ内紛で白組も崩壊かと期待を込めていたビルバオ戦だが、残念ながら白組の勝ち。勝ち点差が縮みはしなかったが、ポルケーニョのスペイン人選手への言われの無い非難などを見るとまだまだ内紛の火種は残っていそうだから次回に期待だ。

プレミアではMan CItyがトッテナムに終了間際のPKで何とか勝ったゲームだが、トッテナムは本当に惜しい勝ち点を逃したものだ。City相手に2点のビハインドを追いつき、あと30秒我慢すれば勝ち点1を取れるところだったのに・・・。残り時間が10分程度を切ってからは、ボールのキープに力点を置いていたようだが、ロスタイムにはベイルの左サイド突破からあと30cmで勝ち越しが出来ていたのに、ああ、溜息ばかりだ。それにしてもCityのお騒がせ男のバロテッリは相変わらずだ。パーカーと交錯して倒れた時に何気なく頭に後ろ蹴りを入れるとは。一連の流れで審判も見えていなかったようだが、ペペ並みに悪質だな。

 川端幹人 「タブーの正体」(筑摩新書、2012/01)




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文庫本三冊

2012/01/21 23:19
雨の中、紀伊国屋へ行き何を買おうかいろいろと物色していたのだが、気になったのはあの国の新しい権力者になった兄である金正男のインタビュー記事である「父・金正日と私 金正男独占告白」(五味洋治、文藝春)だ。かつて成田空港で偽装パスポートが見つかり逮捕寸前で政治決着の末「国外退去」になったのが彼だ。某ブランドの高級な毛皮のジャケットを着ているとの報道もあったが、どう見ても「猟師ファッション」にしか見えなかった、強烈な印象の彼だ。興味はあるのだが、最後の一押しが無く、今日のところは見送りだ。

で、代わりの収穫は文庫本三冊。最初は先日読んだばかりの「任侠病院」の前作で「任侠シリーズ」の第二作となる「任侠学園」だ。既に読んだものではあるのだが、折角文庫化されたので再読のために購入。

それから懐かしの歌謡番組を振り返る「ザ・ベストテン」。子どものころからやっていたイメージがあるのだが、実は1978年1月が初回放送だそうだ。つまりオレの大学1年生時代か。TVでやっているのは知っていたし、当然、何度も見てはいるのだけど、あの頃はさして歌謡曲には興味が無い時代なので殆ど記憶に無い。でも年を取り、昔の曲を聴くと「良いなあ」と思うようになり、再度、温故知新のい心境で買ってみた。

そして最後が東野圭吾の「歪笑小説」だ。 これも東野モノとしては先日「浪花少年探偵団シリーズ」を読み終えたばかりなので、東野モノを続けて読んでみようという趣向だ。同時に何冊は東野の小説が文庫化されて棚に沢山並んでいたのだが、ミステリは手が伸びないので、笑えそうなものということでこれを選択。果たして結果はどうか?

 今野敏 「任侠学園」 (中公文庫、2012/01)
 山田修爾 「ザ・ベストテン」(新潮文庫、2012/01)
 東野圭吾 「歪笑小説」 (集英社文庫、2012/01)



任侠学園 (中公文庫)
中央公論新社
2012-01-21
今野 敏

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ザ・ベストテン (新潮文庫)
新潮社
2011-12-24
山田 修爾

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歪笑小説 (集英社文庫)
集英社
2012-01-20
東野 圭吾

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Puyol !!! Abidal !!!

2012/01/19 15:37
早起きして見た今朝の国王杯クラシコの第一レグ、マドリ対バルサはまるで昨年末のリーガ・クラシコの焼き直しのような展開で、開始11分にロナウドのGKピントの股を抜くシュートで先制。ピントが止められなかったのか、ちょっとばかり疑問な得点だがその前半のハンディをものともせずに後半一気に逆転で1−2の勝利。さあ次はカンプノウで第二レグだ。

後半早々に得たCKにペナルティエリア外側から助走を付けて飛び込んだカピタン・Puyolの炎のダイビングヘッドで同点。いつかのクラシコでも見たカピタンらしいエクスタシーを感じるようなヘッド。これで更に勢いを増し、最後はまたもやDF陣からアビダルがするするとペナルティエリアにフリーで入り込むとそこへメッシから浮き玉のパス。上手に胸でトラップして得意の左足に持ち替えゴール隅に流し込む素敵なゴールで逆転。アビダルも昨日に契約の延長をしたばかりだが、まさに契約延長を祝うかのようなゴールで決着。これでアウェイ・ゴールのアドバンテージを持って来週のセカンドレグに臨むことが出来る。

今日のマドリは昨年の「亀の子作戦」「専守防衛」「攻撃はカウンターのみ」を徹底する布陣で中盤には壊し屋ペペ、ラス、アロンソの三人を並べてきたが、上手くボールを奪うことは出来ず、また前線からの守備も機能せずゲームは最初からバルサが余裕で支配。ボールの支配率、マドリの守備を見ているとバルサの得点は時間の問題という感じがしたが、前線のタレントが父祖kうしていることからセスク・イニエスタが左に張り出しボールを受けるものの決定的な崩しには至らずやきもきした展開だったが、ここで登場するのが久しぶりに4枚並べたDF陣。プジ・アビダルと伏兵の活躍でどこからでも点が取れる展開は頼もしい。

ゲームは両者とも特に退場者を出さずに済んだものの、後半ファイルで倒れたメッシの手を意図的に踏みつけに行ったペペの悪行は全くもって頂けない。ビデオでもきっちりと映っているので何かお咎めがあるかもしれない。ポルケーニョも完敗を認め、リーガが優先と今頃言い訳をしているが、やはりバルサには勝てないという諦めなのだろう。

さて昨日は久しぶりに出た杉山隆男の新作。「兵士を見よ」などで自衛隊の取材を長年続けてきた杉山が次にどのようなものを書くのか気になっていたのだが、題材は東京オリンピック。

 杉山隆男 「昭和の特別な一日」 (新潮社、2012/01)
 宇江佐真理 「酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁」 ( 実業之日本社、2012/01)



昭和の特別な一日
新潮社
杉山 隆男

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酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁
実業之日本社
宇江佐 真理

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Barca危機一髪、ベティコになんとか勝利

2012/01/16 17:12
日本時間の今朝がた開催されたリーガ、バルサ対ベティコだが、何とか粘るベティコを振り切って4-2でバルサが勝った。

今季のカーサでの圧倒的な勝率からして前半の早い段階で2-0でリードを奪った段階で楽勝かと思ったのだが、予想以上にベティコのプレスが厳しくなかなかゲームをコントロールできない。後半に入りまさかの同点で、このまま引き分けになるのかと思ったところでアレクシスのDFの裏に抜ける動きとクラシコの時のようなシュートで突き放すと、最後はPKを得たメッシが決めて4-2。得点だけで見ればまあまあの試合かとは思うが実際には冷や冷やもののゲームだ。

年明けでまだ体調が万全ではないのか、それとも毎年のようにこの時期はトレーニングの負荷が上がり疲れが抜けないのか、全体の動きが物足りない。特にメッシは今日も2点を上げているものの、エスパニョール戦に続きドリブルが悉く止められているのは気がかりだ。

これから白組とコパ・クラシコだが果たして強い相手にはそれなりのパフォーマンスを見せてくれるのか、それともこの、まま低調な戦いでコパからの撤退を余儀なくされるのか見物ではある。マドリもマジョルカ相手で結構苦労したようだし、ひょっとしてリーガを戦いながらも両者は次のコパを見据えての戦いだったのだろうか?

 須藤 斎 「海底ごりごり 地球史発掘」(PHP新書、2011/12)
 Ronald P Dore 「金融が乗っ取る世界経済」(中公新書、2011/10)


金融が乗っ取る世界経済 - 21世紀の憂鬱 (中公新書)
中央公論新社
ロナルド・ドーア

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海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)
PHP研究所
須藤 斎

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ボンクラーズ順当勝ち、相手に不足?

2012/01/15 14:32
昨日は人間対コンピューターの将棋対決第三弾。と言っていいのかどうか良く判らないが、2007年の渡辺竜王、昨年の清水女流、そして今年が引退した米長という順だ。

ソフトの改良・進化が進む一方でプロ側が負けてもその傷を最小限に抑えようとする意図が強いのか渡辺竜王以来は対戦相手に不満が残る。今回の米長にしろ既に引退して将棋をロクに指してはいない人間であり、今やプロ級と言われボナンザの連合軍であるボンクラーズにまともに勝てるはずが無い。

結果は順当にボンクラーズの勝利である。ソフトは過去のプロの指し手DBを利用しているので、その裏をかこうとする非常識手順で後手番米長が第二手出した手は△6二王で実践例の無い展開に持ち込み序盤はかなり優勢を保っていたようだが、中盤以降、ある程度陣形が整ってくるとそこからはボンクラーズの一直線の寄せ。

昨日の結果も新聞等では大きく報じられているようだが、花相撲の域を出ないものでボンクラーズにとって決して名誉な勝利ではないように思える。来年はプロ棋士5名を出すと言っているので、そこからが本当のプロ対コンピューター将棋の戦いであろう。

昨日の収穫は、先日読んだ「任侠病院」の前作というかこの「任侠シリーズ」の最初の作品である「とせい」。第二作の「任侠学園」は読んでいるのだが、そもそもの作品を読んでいないのは失礼だろうということでこの機に購入したもの。面白さの原点がそこにあった感じだ。

そしてもう一点は「放射線医が語る 被ばくと発がんの真実の真実」だ。原発報道がひと段落したところで冷静に放射線の影響を勉強しなおすという感じだ。既にこれだけの放射性物質が拡散している現状からすると放射線は微量でも「絶対悪」という議論では進まないものが多々あるはずであり、恐れることも大事だがその環境のなかでリスクを管理してどうやって生きていくのか考えることも必要とは思う。

 今野 敏 「とせい」(中公文庫、2007/10)
 中川恵一 「放射線医が語る 被ばくと発がんの真実の真実」(KK新書、2012/01)



とせい (中公文庫)
中央公論新社
今野 敏

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放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)
ベストセラーズ
中川 恵一

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羽生二冠、名人戦へ更に一歩近ずく

2012/01/13 13:52
昨日はA級順位戦で羽生vs久保の二冠同氏の対決。

今年から名人戦・順位戦の一部が将棋連盟携帯ライブで見られるようになっており、昨日は携帯中計もあったので楽しみにしていたものだ。順位戦は開始が朝10時で持ち時間が各8時間と長く、終局はいつも日付が変わるころなので余り気合を入れずに見ていたのだが日中は予想通り動かず。

羽生二冠の超速▲3七銀戦法で始まり勝負処に早めに入るのかと思ったのだが、午後に入り駒はぶつかるものの位置取りの細かい手順が続き、夕方に入っても、そして自宅に帰って見出した夕食休憩を終えても同じような展開。その間両者の持ち時間はどんどん減っていく。果たしてこれで終盤の寄せの考慮時間は大丈夫なのだろうか?そうこうしているうちに久保の勝負駒金・銀・飛車がどんどん自玉から離れて収拾のつかない形に。まるで先日の佐藤との王将戦のよう久保の陣の様子。

日付が変わろうかという頃に、久保が持ち駒総動員というような最後の勝負に出て陣の挽回を狙ったものの羽生陣は固く届かない。攻めが尽きたところで久保が投了。投了図を見ると確かに羽生の優勢は明らかではあるが、素人目にはこれからどうしていいいか判らないまるで中盤の駒組み状態。プロ的にはここからどう頑張っても挽回不能と言うのであろうが何とも珍しい投了図だ。

これで羽生二冠は7戦全勝。次局は1敗の谷川九段との直接対決だが、ここで羽生が勝つとまた名人戦への挑戦権を得ることになる。名人復帰が見えてきたのでここは一気に決めてほしいものだ。

昨日の購入本は陸前高田でボランティアの家を建てるという暴挙(?)に挑んだ「負けんな、ヤルキキャンプ」だ。ブログでも有名なので読んでいる人も多いかも知れない。そして、これまでも読もうと思っていてついつい逃してしまっていた東野圭吾の「浪花少年探偵団」シリーズだ。文庫が新装版で再度出たのを機に買ってみた。これまで東野圭吾はエッセイ「あの頃僕らはアホでした」しか読んだことがないのでこれが小説では初めてだ。とは言っても東野の本筋ではないのだろうが。


 光安純 「負けんな、ヤルキキャンプ」(角川書店、2011/12)
 東野圭吾 「新装版 浪花少年探偵団」 (講談社文庫、2011/12)
 東野圭吾 「新装版 しのぶセンセイにサヨナラ」 (講談社文庫、2011/12)



負けんな、ヤルキキャンプ
角川書店(角川グループパブリッシング)
光安 純

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新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)
講談社
2011-12-15
東野 圭吾

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新装版 しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)
講談社
2011-12-15
東野 圭吾

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「地の底のヤマ」は重いぞ!

2012/01/12 13:40
最近は任侠物を良く買っている気がするが気の所為だろうか?菊池吉見の「唐獅子牡丹」シリーズが出たと思ったら今度は今野敏の「任侠病院」だ。表紙の雰囲気から察するとお笑い任侠エンタ系だろうな。

お笑い系任侠エンタと言えば「任侠スタッフサービス」があるが、その作者・西村健が今度は「地の底のヤマ」を出したではないか。九州大牟田・三池炭鉱を舞台にした刑事物ということだが、当然、炭鉱の荒くれ者・ヤクザ屋さんがが出て来るんだろうということで買いに出かけた。そしたら何とその本は大作860ページ、上下二段組という代物!確かに定価が¥2,625とあるので「これは少し高いな」とは思っていたが、まさかこんな大作だったとは思わなかったぜ。

引き下がるか、と一瞬思ったけども「ここで引くのは男が廃る」とばかりに購入だ。それにしてもこれは読みごたえが有りそうな作品だ。今時、上下二巻にせずに一巻で上下二段組というのは装丁的にどうよ、という気もするが、この大作を世に出したいと思う作家と編集者の心意気に応じてこれから読んでやるぜ。

 西村健 「地の底のヤマ」(講談社、2011/12)
 今野敏 「任侠病院」(実業之日本社、2011/10)


地の底のヤマ
講談社
西村 健

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任侠病院
実業之日本社
今野 敏

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佐藤康光九段まず一勝

2012/01/10 10:48
日曜・月曜と二日間にわたり行われた王将戦第一局は挑戦者の佐藤康光九段が久保王将を下してまずは一勝。

初日の手数もわずか30数手とじりじりとした展開であったが、後手番・久保の金や飛車がそっぽを向いた場所に追いやられ働きが悪いのをとがめた佐藤が押し切った形だ。初日の出だしでは、久保の中飛車に対して佐藤が驚愕の▲5七玉という異例の形。しかも玉の周りには玉頭と左右に歩があるのみで、通常の守り駒とされる金・銀は離れているというのはまず見た事の無い形だ。これは如何にも苦しいのだろうか?と思いきやいつの間にか歩が▲2三とと成り込み優位を築いたということなのだろうか。二日目も決してまだまだ予断を許さないという緊張感で見ていたが、午後になりふとGPS将棋を見てみると佐藤が圧倒的に優勢となっている。あれ?

良く判らない展開なので改めてGPS将棋の評価を最初から見るとかなり早い段階から佐藤の優勢と判断されている。それも100点や200点ではなく、40手目当たりでは既に400点前後に差を広げ、二日目の午後にはなんと1000点前後と、GPSでは圧倒的に佐藤の優位が示されているではないか。駒得では当初は久保だったのだが、駒の働きが効いているのだろうか?

GPSの後押しもあり安心して佐藤の寄せを見ていたが、結果的には快勝ということなのだろう。超速▲3七戦法ということで早い段階から駒がぶつかり初日から緊張感が漂っていたが、あのGPSが示すような差を対局している二人は感じていたのだろうか?何とも興味深いところだ。

さて昨日の収穫は吉崎エイジーニョの「日本vs韓国 ありそうでなかった!日韓サッカー徹底比較」だ。歓呼kうではFWとDFが兎に角、勝負を決める役割とされており、そして次がサイド攻撃の選手。と、いうことでMF、とりわけ真ん中の選手は重要視されないというのが何とも日本との対比で面白い比較だ。


 吉崎エイジーニョ (ぱる出版、2012/01) 
 「日本vs韓国 ありそうでなかった!日韓サッカー徹底比較」


日本VS韓国 ありそうでなかった! 日韓サッカー徹底比較
ぱる出版
吉崎エイジーニョ

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Scholes現役復帰!Barca、つまづき・・・・

2012/01/09 19:31
昨晩はJSPORTSでもサッカー中継がなく詰まらない夜だった、と言う事で気がついてNETTVでFAカップのManU vs Man Cityを観戦。

と思ったらその直前に飛び込んできた衝撃ニュースは昨シーズン限りで引退し、今はManUのユースコーチをやっている「Scholesの現役復帰」だ。しかも現役復帰のその日に開催されるFAカップにすぐ選手登録して出場とは驚愕の速さ。でネットで見ていたのだが前半はルーニーの得点からCity Kompanyの退場もあり、0−3とManUが圧倒的リード。楽勝かと思っていたら意外や意外、Cityも後半巻き返して2点を挙げると、Unitedは防戦一方で、なんとか逃げ切ったものの消化不良の感。中盤強化のスコールズが今後どの程度できるのかが見物だ。

さて明け方のバルサだが注目のエスパニョールとのダービー。過去何度も煮え湯を呑まされている相手だけに現時点でのベストの布陣で臨んだバルサだったが、結果は1−1のエンパテ・・・・。

何と言ってもこのゲームはエスパニョールの気迫が凄く、試合の最後までDFラインは高めに保ち前線からのプレスは衰えず、とまるで昨年のCLでのコペンハーゲンを見ているようなゲームだった。更にバルサ側もアレクシスが度々フリーでボールが出たものの、シュートを打つチャンスを悉く逃してしまい波に乗れない。おまけにメッシが絶不調で、さほど厳しいマークとは思えないもののドリブルで仕掛けてはボールを失うと展開で、相手の守備陣を切り裂けない。セスクの遠目からのヘッドで1点は入れたものの、それ以外は殆ど得点の匂いのしない、終わってみれば打倒なエンパテといえる。

これでマドリと勝ち点差がまた5へと開いてしまったが、マドリが全勝できるわけでもないからそれ程心配しなくても良いのだろうがちょっとばかり嫌な展開だ。メッシに代表される前線選手の不調が長引かなければ良いのだが。

 筒井信介 「ゴジラ音楽と緊急地震速報」(ヤマハミュージック、2012/01)
 久住昌之 「昼のセント酒」(カンゼン、2011/12)


ゴジラ音楽と緊急地震速報〜あの警報チャイムに込められた福祉工学のメッセージ〜
ヤマハミュージックメディア
筒井 信介

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昼のセント酒
カンゼン
久住昌之

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棋王戦、郷田タイトル挑戦を決める!里見さんも初段昇級

2012/01/07 22:08
昨日行われた、今年度の棋王戦挑戦者決定戦は郷田九段が広瀬七段を下しタイトル挑戦を決めた。

昨年は広瀬や豊島など若手が所謂羽生世代前後の棋士を次々と破りタイトル戦への挑戦を決めて世代交代の足音が聞こえてきたような気がしていた。しかし、昨年末の王将戦挑戦者決定戦で佐藤康光九段がタイトル挑戦を決めたのに続き今回の郷田九段が広瀬を下したとなると、ちょっとまた風向きが変わってきた様子が伺える。佐藤・郷田とまさに羽生と同世代であり、まだまだこの世代の強さは半端ではないような気がする。

そういえば王将戦・棋聖戦と羽生世代を迎え撃つのは何れも久保というのも何かの偶然だろうか。早速明日からは王将戦が始まるが、佐藤がどういう戦いをするのか今から待ち遠しいな。

そうこうしているうちに今、ニュースでやっていたのが、あの里見サンが奨励会で初段に昇級を決めたようだ。奨励会一級に編入して以来、すぐに上がるかと思いきや流石に厚い壁に阻まれていたようだが、新年早々昇級を決めたとは喜ばしいものだ。女性で奨励会初段は初と言っているが、そんなレベルの低い話ではなく早く二段、三段そして四段になって欲しいものだ。すぐ下には更に加藤も追いかけているぞ。

 奥田英朗 「用もないのに」(文春文庫、2012/01)
 野本陽代 「ベテルギウスの超新星爆発」(幻冬舎新書、2011/11)





用もないのに (文春文庫)
文藝春秋
2012-01-04
奥田 英朗

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道産子本

2012/01/06 13:52
そう言えば年末に帰省していた際に買った本の登録をしていなかった事に気が付いた。帰省時には何時も地元の本屋で地元出版社が出している北海道関連の書籍を探すようにしているのだが、今回もそうやって探したもの。

「北海道の逆襲」とあるが著者は井上美香さんと言って、此れまで「なぜ、北海道はミステリー作家の宝庫なのか? 」を出しているバリバリの道産子で北海道在住のライターさんだ。題名は勇ましいが、内容は道産子の見る、外から見た北海道や道民のイメージに対する反論とか地元で元気の良い企業の紹介とか多岐にわたる。道産子ものとしては千石涼太郎や面白南極料理人の西村さんが面白可笑しく紹介しているものが有名だが、こちらは決して笑いを取るのを目的としては書かれていないので要注意。

話は変わるが平成の市町村合併で街の名前が変わったり、地理が大きく変わっているのだが、今更ながらに新しい発見もあった。かつて北見市は玉ねぎやテンサイの街として知られる盆地にある市であったはずなのに、いつの間にか近隣の海に面した町を合併して「オホーツクに面した」市になっているなんて知らなかった。地元振興のためのB級グルメでも「オホーツク塩焼そば」を展開中だが、これまでは海の無い町の「羊頭狗肉」と勘違いしていた。

 井上美香 「北海道の逆襲」(彩流社、2011/3)
 鯨藤一郎 「幕末時そば伝」(実業の日本文庫、2011/12)



北海道の逆襲
彩流社
井上 美香

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幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)
実業之日本社
2011-12-03
鯨 統一郎

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Premier League ManUの凋落・・・

2012/01/05 12:45
クリスマスから年末年始と欧州サッカー・リーグも大半が一時休戦の一方で、プレミアだけが休暇無しで頑固に頑張っている。

そんななかで目に付いたのが、ManUの凋落だ。年末は勝利を続けて首位を行くManCityに勝ち点で並んだのもつかの間、年明けは下位チーム相手に二連敗。シーズン開幕当初はClevery, Phil Jonesの新人に加えて期待の若手であるSmalling, Welbechが大いに活躍し今年は戦力が整いつつあると感じさせたが、DF・MF陣に怪我人が続出すると選手層の薄さが嫌でも目に付く。それでなくともゲームメーカーの居ないチームだから、苦しい時になんとかするような選手が居ないので更に弱さが目立つ。

Chelseaも選手の高齢化に伴う入れ替えを進めておりなかなか勝利が覚束ないが、Mata, Sturridge, Romeuなど活きのいい選手が居るので、すぐに結果が出るとは思えないものの楽しみではある。

そんなこんなで冷静に選手層を見れば、世界的にもトップクラスとされる選手が揃ってきたManCityの優勝も見えてくるのかな。マンチーニの選手起用には今一つ期待が出来ないのだが、選手が良いだけに勝ってしまうのかな。でもヤヤ・トーレが抜けるこの一カ月でどれだけ出来るかがカギかな。


浅暮三文 「やや野球ども」 (角川書店、2011/12)
 赤坂治績 「歌舞伎役者の(食乱)日記」(新潮新書、2011/12)



やや野球ども
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-12-22
浅暮 三文

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江戸歌舞伎役者の“食乱”日記 (新潮新書)
新潮社
赤坂 治績

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吉例・2011年のBest 10発表だ!

2012/01/04 10:24
「謹賀新年がやって来た、ヤァ、ヤァ、ヤァ」とビートルズ風にまずは新年の御挨拶。そして吉例の2011年Best 10の発表です。

2011年の購入書籍数は日本のGDPと同じように昨年比で余り伸びずに約350冊。個人消費を刺激する何らかの所得政策が必要だな、とは全くもって関係ないけど読む分量からするとこの辺が限界値なのかも知れない。また買っては読み、読んでは捨てる日々だが何を買ったのか読んだのか、どんどん忘れてしまう今日この頃なので健忘症対策として「ブクログ」に購入本を記録するようにした。自宅のPCにDBを作っては居るのだが、本屋で買ったかどうか思い出せずに苦労するのでWEBで検索できるのは楽で良い。

で、栄えある第一位は多田将の「すごい実験― 高校生にもわかる素粒子物理の最前線 」だ。副題にある通り、筑波にある高エネルギー加速器研究機構(J-PARC)に勤める金髪ロン毛の物理学者が高校生向けに行った授業をもとに素粒子物理のいまをわかりやすく解説したもの。似たような書として欧州のCERN加速器に関して書かれた「宇宙創造の一瞬をつくる」も読んだ当時は意外と判りやすいと思ったけど、こちらのほうが陽子の作り方、加速の原理、陽子のぶつけ方などを豊富なイラストと平易な例え話で紹介されている。宇宙論では村井斉が同じように非常に判りやすい新書を書いているが、こちらには敵わないだろう。尚、量子論に興味があるならば是非お笑い系量子論「感じる科学」(さくら剛)も一読されることをお薦めします。

第二位は内容云々ではなく装丁で選んだ「本棚探偵の生還」。この出版不況の時代に函入り、二部構成とあきれ返るほど贅沢な装丁での出版に踏み切った双葉社の英断に敬意を表する。しかも内容は古書好きにまつわる実にクダラないエッセイ(注・これは尊敬語なので勘違いしないように)で、例えるならば素人が武道館でフルオーケストラをバックに歌うようなもの。このシリーズも三作目で青・黄・赤ときれいな函入りが並んだ本棚はちょっと自慢できる。

第三位に「スエズ運河を消せ」だ。第二次大戦に従軍した英国のマジシャン、ジャスパーがアフリカの地であのロンメル将軍に「マジック」で対抗するという手作り感満載の戦記でもあるしイタズラ大作戦のように読んでも楽しめるだろう。ジャスパーの考えた偵察・囮作戦は戦後も長い間、軍の機機密扱いだったとの事だが良くぞこうした戦争秘話を発掘したものだと感心する。

第四位は雑誌ロッキング・オンに35年の超長期に亘り連載中の名物ロック漫談「渋松対談 (赤盤・青盤)」だ。ロック漫談を35年も継続するなんてそんじょそこらの芸人も叶わないだろうな。クイーン人気の秘密を「日本人向けメロディ・ラインで音の重なりが重厚だから。その本質は”日本人は重たい布団で寝ると落ち着くから”」と一言で言いきる当りは渋松対談ならではだ。本書を読む時にはツェッペリンかビートルズを聞きながらがお薦めだ。

第五位が「コンニャク屋漂流記」。房総の港町で生まれた著者がなぜ漁師一家になのに屋号が「コンニャク屋」なのか興味を持ち一家のルーツを探る旅に出る。曾祖父の実家近辺の寺に残された古文書から紀伊出身というところまで遡れるという僥倖に恵まれる有る意味稀有でドラマチックな例だ。一方、同じ先祖探し物では高橋秀美「ご先祖様はどちら様」もあるが、大方の場合と同様に曾祖父以前はいわゆる「神話」の世界に入り、それが逆に(好みの)家系図を作る楽しさに繋がっていると言う対照的なものだ。是非とも併せて読んで欲しいものだ。

1 すごい実験 (多田将、イーストプレス)
2 本棚探偵の生還 (喜国雅彦、双葉社)
3 スエズ運河を消せ(D. Fischer、柏書房)
4 渋松対談 (赤盤・青盤)(渋谷陽一・松村勇作、ロッキングオン)
5 コンニャク屋漂流記(星野博美、文芸春秋)
6 盤上のアルファ(塩田武士、講談社)
7 余震(R. Reich、東洋経済新報)
8 破壊する創造者 (F. Ryan、早川書房)
9 拙者は食えん!(熊田忠雄、新潮社)
10 舟を編む (三浦しおん、光文社)


すごい実験 ― 高校生にもわかる素粒子物理の最前線
イースト・プレス
多田 将

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本棚探偵の生還
双葉社
喜国 雅彦

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スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち
柏書房
デヴィッド・フィッシャー

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渋松対談 赤盤
ロッキングオン
渋谷 陽一

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渋松対談 青盤
ロッキングオン
渋谷 陽一

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コンニャク屋漂流記
文藝春秋
星野 博美

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吉例・2011年のBest 10発表(続き)

2012/01/04 10:20
将棋物小説の「盤上のアルファ」が第六位。一度は棋士を諦めた真田信繁三十三歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。飲み屋で喧嘩になった新聞記者の家に転がり込むなど、常識を超えた迷惑な男が再び棋士に挑戦する熱い物語。最後のドンデン返しが堪らなくしびれる。

第七位は「余震」。大震災の話と一瞬間違えそうなタイトルだがこれはマクロ経済の話。アメリカの借金漬け体質とその後の住宅バブルは、上位1%の所得が国民総所得の四分の一にまで達する一方で、いわゆる中間層の過去20年にわたる所得低下傾向が真の原因と分析する。

「破壊する創造者」が第八位。進化に必要な変化がどうやって起きるのかと言えば、1)遺伝子に生ずる突然変異、2)遺伝子の読取り間違い、3)遺伝子の平行移動(自分以外の種の遺伝子に乗り移ること)、4)遺伝子発現酵素の効き方の違いということで、特にこれら全てにおいてウイルスの果たす役割が想像以上に大きいのではないかという非常に新しい物の見方を紹介しており刺激的だ

第九位がちょっと変わり種で「拙者は食えん!」。江戸期そして明治維新を機に多くの日本人が海外へ渡ったが、そこで出会ったバターや肉食に代表される「洋食」に対する文化的ショックとそれに慣れていく様子が当時の渡航者の日記から紹介される。世界の旨いものを貪欲に取り入れる現在の食文化と対比すると面白い。

そして第十位が三浦しおんの「舟を編む」だ。世代を超えて辞書の編纂作業を継続するという地味な仕事を紹介する優れた小説だ。表紙の恥ずかしさが無ければもう少し上位にランクしたかったものだが・・・


盤上のアルファ
講談社
塩田 武士

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余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる
東洋経済新報社
ロバート・B・ライシュ

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破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた
早川書房
フランク ライアン

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拙者は食えん!―サムライ洋食事始
新潮社
熊田 忠雄

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舟を編む
光文社
三浦 しをん

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田丸昇さんの新刊「実録 名人戦秘話」

2011/12/27 16:21
将棋のほうも年末でタイトル戦も一段落というところ。来年のタイトル戦に向けての予選で熱い戦いは続いているのだが、ライブ中継も少し減りつつあり観戦にもちょっとばかり力が抜けてきた。

そんな中で出たのが田丸昇「実録 名人戦秘話」だ。彼のブログは文章がしっかりしているし、田丸の現役時代の有名・無名の棋士に関する掘り出し話があり何時も楽しみにしているのだが、今回は名人戦そしてそのスポンサーに関する書籍のようだ。年末年始の休暇に楽しむには相応しい本と言えるだろう。

そして楽しみだったのが「達人山を下る」の続篇ともいうべき「達人の弟子 海を渡る」だ。80を超えて尚、柔術の達人にして秘技「石仏の突き」「失禁のツボ突き」を駆使して悪をやっつける痛快物語の続篇ということで期待度はMAX。室積小説の良いところでもあるがスイスイ読めるのを幸いに買ってすぐに読んだのだが・・・・・。残念ながら期待した秘技と室積節が不発だったようだ。いや少しは秘技も出るんだけどね、ちぎっては投げ、ちぎっては投げという大活躍が無かったということだ。期待度が大きかっただけにちょっと空振りという感じだ。

ついでに買ったのがやはり文庫で佐藤雅義の「北村宗哲」シリーズ。これも好きなシリーズで外れが無いのは判っているので年末の楽しみに取っておこう。

 田丸昇 「実録 名人戦秘話」 (マイナビ、2011/12)
 室積光 「達人の弟子 海を渡る」(中公文庫、2011/12)
 佐藤雅美 「口は禍いの門 町医北村宗哲」(角川文庫、2011/12)


実録 名人戦秘話 〜棋士生活40年 田丸昇の将棋界見聞記〜
マイナビ
田丸 昇

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達人の弟子 海を渡る (中公文庫)
中央公論新社
2011-12-20
室積 光

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口は禍いの門 町医北村宗哲 (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-12-22
佐藤 雅美

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「僕の音盤青春記」の続編が出たぞ!

2011/12/23 23:25
前作「僕の音盤青春記」が2007年に出てから既に4年近くになるが、その続編「僕の音盤青春記 Part 2 1976-1981」が出た。

著者は私と同じく1958年生まれでまさに同年代。青春時代を暮らした時代背景、その聞いてきた音楽、買ったLPレコード(主に洋楽ロック)などかなり共通しており非常に懐かしい思いで第一作を楽しんだのだが、さて今度はその大学時代を回顧するものであるが果たして今回も趣味的に一致するのかどうか非常に楽しみである。

パラパラと目次を見ると今回のものは相当数がシングルレコードを対象にしているようで中村雅俊、丸山圭子、岩崎宏美などニューミュージック系や歌謡曲も結構入っているようだ。勿論どれも知らない曲ではないが時代とともに強烈な思い出を伴うようではないような気がするのだが、読むうちに思い出してくるのかも知れない。

個人的には高校時代は下宿していた関係でTVの無い生活を送っていたのだが大学に入ると従兄弟から貰った白黒テレビ!)が嬉しくて、とにかく毎日毎日テレビを見続けていた記憶が強い。「見ごろ、食べごろ、笑いごろ」「タケチャンマン」「落語特選会」などお笑い物に限りなくのめり込んでいたような感じだ。さて音楽でどれくらい当時を思い出すのか楽しみだ。

 牧野良幸 「僕の音盤青春記 Part 2 1976-1981」
         (音楽出版社、2012/01)
 中野 翠 「金魚のひらひら」 (毎日新聞、2011/12)





僕の音盤青春記 Part2 1976~1981 著者:牧野良幸(CDジャーナルムック)
音楽出版社
2011-12-14
牧野 良幸

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金魚のひらひら
毎日新聞社
中野 翠

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Barca快勝、ブラジルの凋落

2011/12/19 16:50
昨晩開催されたCWC決勝戦ではバルサは何時も通りのプレーでサントス相手に4-0の快勝だった。

ビジャが不在、ペドロも決して絶好調ではない中でどういう布陣にするのかと思ってスタメンを見ていたら、何とFWが居ないじゃないか!否、メッシは居るんだけど両翼に開くべきペドロも居ないし、クエンカも居ないで代わりにセスク、チアゴ、イニエスタ?と良く判らない布陣。とは言え、それでもチアゴとアウベスが高い位置を取り、メッシとセスクが中央に入ったりしてFW不在を感じさせないゲーム運びとはビックリしたな。

ゲームは一発勝負の怖さもあり万が一の取りこぼしだけが唯一の心配だったが取り越し苦労だったようだ。サントス当たりがどう頑張ろうとはっきり言って、ブラジルには今は人材が不足しているのは間違いのないところで負ける要素は無い。そもそも欧州主要リーグでもブラジル人の凋落傾向は如実であり、主要チームで不動のスタメンを張っている選手が何人居るのか数えてみれば判る。選手の輸出大国と言われていたのだが数では確かに凄いかもしれないがスター級は全然居ない。バルサのアウベスが唯一の例外で、ミランのパト、マドリのマルセロ、リバプールのルーカス、インテルのルシオ、マイコン、チェルシーのダビド・ルイス、といずれも帯に短し襷に長しだ。サントスは更にその抜け殻の選手を集めているのだから幾らネイマール・ガンソと言えども輝けるわけがない。2014年のW杯でのブラジルの苦戦が今から予想できるよな。

さて昨日の収穫の一番は菊池幸見 「翔けろ、唐獅子牡丹」だ。ヤクザが爽やかな水泳選手として活躍する前作「泳げ、唐獅子牡丹」ではその奇抜な設定で楽しませてくれただけに今回も期待大だ。果たしてどういう仕上がりになっているのか今から楽しみだな。

 菊池幸見 「翔けろ、唐獅子牡丹」(祥伝社文庫、2011/12
 小路幸也 「花咲小路四丁目の聖人」 (ポプラ社、2011/12)
 中島敦彦 「ぐらぐら少年」 (徳間書店、2011/12)



翔けろ、唐獅子牡丹 (祥伝社文庫)
祥伝社
2011-12-14
菊池 幸見

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花咲小路四丁目の聖人
ポプラ社
小路幸也

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ぐらぐら少年
徳間書店
中島淳彦

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ヤクザ専門ジャーナリスト 鈴木智彦の新作「ヤクザと原発」

2011/12/17 23:00
今月の新刊案内をいろいろと見ている中で最も興味を持っていたのが本日購入した「ヤクザと原発」だ。ここのところやくざ物だけで随分と名前を売っている鈴木智彦の作品というのがその理由だ。

新宿は歌舞伎町のいわゆるやくざ事務所が沢山入るマンションで生活しながらヤクザの実態を掴もうとした作品「潜入ルポ ヤクザの修羅場」を出したり、そうした取材を通じて知り合った数多のヤクザの等身大の人柄を描こうとした「ヤクザ1000人に会いました!」などですっかりヤクザ世界が彼の活躍の場になっているのだが、今回はそのヤクザが入り込む原発の作業員の世界に突撃というのだから興味が湧くではないか。

これまでも特に下請け原発作業員の悲哀を描くようなルポルタージュ物ではヤクザが作業員を連れてくるとかいうことに触れているが、果たして今回の鈴木はどういう切り口で来るのだろうか。

 鈴木智彦 「ヤクザと原発 福島第一潜入記」(文藝春秋、2011/12)
 高橋克彦 「完四郎広目手控 不惑剣」(集英社、2011/12)



ヤクザと原発 福島第一潜入記
文藝春秋
鈴木 智彦

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完四郎広目手控 不惑剣
集英社
高橋 克彦

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